2020年に The Journal of Physical Chemistry Letters に掲載された、Pavlo O. Dral 先生(厦門大学)の論文について、黒木が日本語にて解説した記事が、情報処理学会誌に掲載されました。
現在は、情報処理学会の会員に限定して公開されていますが、2026年09月15日から、一般にダウンロードが可能となるようです。
5分で分かる!? 有名論文ナナメ読み
Pavlo O. Dral: Quantum Chemistry in the Age of Machine Learning
黒木 菜保子, 情報処理 65, 10, 532–533 (2024).
DOI: 10.20729/00239283
身の回りで起こるあらゆる化学現象は,物質がもつ電子の状態により理解できる.コンピュータを使って数値的に電子状態を解く量子化学計算は,近年の化学研究おいて欠かすことができない.しかし,計算精度と負荷の両観点から,万能な計算方法はなかった.この背景下,データ科学の潮流は,量子化学分野に大きな変革をもたらした.本稿では,機械学習を導入して量子化学研究を加速するいくつかの方法について解説する.